梅雨、淡緑の思い出。

こんにちは。

ちょっと前の土曜日の話を少々。

土曜日ということで慌ただしく働いていた折、倉庫前で車に荷物を積む作業をしていました。

そこに小さな女の子が現れて、声をかけてくれました。「信号の渡り方を教えてください」と。今にも泣き出しそうだけど、グッと我慢して平静を装おうとする姿がとても印象的で芯の強さがバシバシと伝わってきました。

僕は赤は止まって青で渡ると伝えたところ、彼女は少しの間考え、ちょっとついてきて欲しいと言いました。で、ついていくことにしました。歩きながら話を聞くと、体操教室に入れず、車がなくなっていたとの事。で、しゃーなし家に帰ると。

何か分かるような分からんような感じ。。。とにかく迷子に近い状態なんですけど、彼女の気持ちは迷子ではなかったのです。置かれた現状と歩くべき道、向かうべきところは分かっているようでしたから。歳をたずねると5歳とのこと。ずいぶんしっかりした子だなあと感心しました。一緒に歩いていてもワガママをいうわけでもなく、黙々と歩いてくれました。

うちの店から信号のあるところとなるとバイパスの信号かな?と思い、ちょっと遠いけどその辺りに家があるんだろうと楽観しておりましたが、それはただの目印で(地名は矢倉)、彼女の住まいは玉川。なるほど、車で通る道を覚えているのか。ここから玉川までは歩いてられへん、やばい…とバイパスの信号に着いた時に悟りました。。。最初から警察を呼ぶべきだったと反省もしました。でも、彼女からはこの試練を必ず乗り越えるんだ!という強い気持ちが伝わってくるようで(勘違いかもしれませんが)、ここはもう、警察には頼らず、ただの一ガイドとして彼女についていこうと決めました。

少し歩くと打ちっぱなしゴルフのネットが見えてくるのですが、それをみた彼女が、あそこでお兄ちゃんがテニスをしている!と言いました。

確かにゴルフ施設の裏にはテニスの施設があります。「あー良かった!」と思い、二人でテニスの施設の前まで行きました。中にいるであろう大人のスタッフに事情を説明して引き継ぐのが、僕の最後の役目と思ったのですが、施設の門の前で彼女は言いました、「ここからは一人で行く。一人で行きたいの!」と。やはりその瞳からは強い意思が感じられたので、そこで彼女と別れました。

とは言えやはり引き継ぎをと考えた僕は、帰りの道中、テニス施設に電話をしました。お兄ちゃんがいるようなので女の子をお願いしますと。

で、仕事に戻った僕は、30分強の仕事の遅れを取り戻すべく、急いで積み込みをして、配達に出ました。その後配達を終えて会社に戻ると何やら雰囲気のある男女が僕を訪ねてきまして。。。男女は刑事さんでした。

事の顛末としては、体操教室からご両親に連絡が入ったそうです。「今日は欠席でしたけど、何かあったんですか?」と。それを聞いたご両親はビックリ!体操教室の駐車場まで送って行ったのに…なぜ?誘拐?事件事故?それで警察に連絡を入れられたそうで、そこから捜索がはじまりかけたみたいです。はじまりかけたところにテニス施設から女の子が来てますよと連絡が入ったそうで。とりあえず良かった良かった!となったみたいですが、どうやってあんな小さな子がテニス施設まで行けたのか?テニス施設に電話をした男は何者だ?と幾つか謎が残ったようで、女の子に話を聞いたところ、「酒屋の人と一緒だった。緑の服を着た人」との証言から体操教室とテニス施設の間にある酒屋、「ここかー!」となり、店を訪ねてこられて僕の緑のTシャツを見て「こいつかー!」ってなったみたいです、刑事さんは。

その後、ご両親が御礼にきてくださったのですが、その際、お酒も買っていただきました。お会計の時に奥様がうちのスタンプカードを出されました。どうやら以前にも店をご利用いただいていたようで。。。あんなしっかりした女の子が、見ず知らずの僕に声を掛けた事に対して僕は不思議に思っていたのですが、以前に来たことがあったから大丈夫だと思って声を掛けてきたんだなと気付き、とてもスッキリしました。やっぱりしっかりした子だと改めて感心しました。

そんなわけで、一件落着!めでたしめでたし^ ^

最後に緑のTシャツの話を少々。

もう20年ぐらい着ている大好きなデザインのTシャツです。でもボロボロなので、年に2、3回しか着ないです。この日はたまたま着用していました。これです、、、

刑事さんが帰った後に母に言われました、、、

「せっかくいい事しても、そんなTシャツ着てたら逆に怪しまれるで」と。

確かにそうかも。。。

おーきにです。。。金澤かどま

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